普段から相棒として付き合ってきた絵の具セットを不注意から無くしかけました。
先日、奈良へスケッチに。その日は穏やかな天候にも恵まれてとても充実した時間を過ごして気分良く帰路につくことが出来ました。
静岡の自宅に戻ったのは夜10時頃だったのですが、その日のうちにスケッチに加筆して完成させようと思ったらなんと大事な絵の具セットが見当たらない…。
車の中にも落ちてないし、どうやら奈良に忘れてきたようでアタマは真っ白でもうプチパニックです。
ただ、幸いなのは確実に場所がわかっているということ。最後に描いた法起寺近くの田んぼのところに間違いない…。
あのセットに対しての愛着は半端ではなく、とてもあきらめきれないと、迷うこともなく奈良に引き返すことに。
すぐに家を出て東名高速・伊勢湾岸道・東名阪…と、レーシングドライバー並みの集中力(スピードはだしてません、念のため)で、絵の具が待つであろう法起寺に向けて必死にクルマを走らせ、到着したのは午前3時でした。あたりは真っ暗で、深い青の空に三重塔の屋根と九輪のシルエットがそびえる脇を懐中電灯で照らしながら歩きます。
昼間はクルマに折りたたみ自転車を積んできて行動していたので描いた場所まで歩くにはなかなか遠く、明かりで照らさないと道も見えないほどの暗さの中を早足ですすみ、肝心なスケッチをした場所は、離れたところに見える塔と門などの見え方を確かめながら特定しました。
絵の具セットといっても、私のものはニンテンドーDS用のポーチひとつに収まっている小さなものですので遠くからは全くみえず、辺りを明かりで照らしながら探すと草むらの中にポツンと残されているのを発見。
その時の喜びと言ったら…。
帰り道は来る時とは正反対で、無事に絵の具を見つけた喜びと安堵から、ゆったり気分でクルマを走らせ、ウチに戻った時には午前6時頃になっていました。
まさか1日で静岡〜奈良間を2往復する羽目になるとは…。
時間が経過した今でも机の上の絵の具セットを見るたびに嬉しくなってしまうという状態で、2度とこんなことにならないようにと、自分に言い聞かせてます。
やっぱりただの道具とはいえ、20年近く一緒に過ごしてきた重みは大きいものがありますね。
反省反省…(´△`)
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