北欧フィンランドのヘルシンキへスケッチにいったのは2007年の8月でした。
今まで海外にはまったく興味がなかった自分にとって初の海外旅行、しかも個人旅行・・。
言葉はもちろんダメだし、何よりヒコーキ大嫌いな自分が海外にいく、と言い出したモンですからまわりの驚きは相当なもののようでした。
そしてかならず聞かれたのが
「なんでフィンランド!?」
・・でした。
会社の事務の女性には
「普通はじめてだったら、もっと・・こう・・フランスとかイタリアとかさぁ・・」
とかいわれたり・・。
フィンランドって旅行先としてはマイナーなようで。
そんな自分にとってなぜフィンランドだったのか。
キッカケはだれでも知ってる
「ムーミン」。
「ムーミン」といえばアニメのほうが有名ですが、原作の、トーベ・ヤンソンの絵がシンプルながら魅力があって、とても好きだったのです。
そしてあるとき、フィンランドの「タンペレ」という街に「ムーミン谷博物館」というところがあって、そこに原画が展示されているのを知ってしまい、「どうしてもホンモノを見てみたい!!」と、いてもたってもいられないような気持ちがどんどん大きくなって。
そこからフィンランドという国に興味をもち、本やネットでいろいろ調べているうちに美しい森や湖の風景と、それ以上に首都「ヘルシンキ」の街並みにものすごく魅かれるようになっていたんです。
ヘルシンキに行きたい!!あの街で描きたい!!そんな想い、まさに風景に恋をしてしまったようなそんな状態が続き、なんとか金策もして、その勢いのまま旅行会社で飛行機と宿の手配をしてしまいました。
「絵を描く」という目的だけだったら確かにフランスやイタリアのような国のほうが適しているのかもしれません。
「ムーミン」の持つ世界観に魅せられることがなかったらフィンランドに行くこともなかったと思います。
トーベ・ヤンソンの産み出した作品の空気を、フィンランドという国のイメージからなんとなく感じたことから「描きたい欲求」が産まれただけなので、いまだにフィンランド以外の外国を描こうと思わないのです。
もっと、フィンランドのいろいろな場所、季節、表情を描きたい・・と感じます。
・・・・とはいってもお金もかかるので、まだしばらくいけそうにないのですが・・。